Archive for 著作権

いい加減に目を覚ませ

日本レコード協会が、インターネット上における音楽著作物の違法流通対策などを周知するため、記者懇談会を開催したらしいです。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20397569,00.htm

その中でこんな発言が掲載されていました。

「個人のダウンロード行為が社会正義に反しているということではなく、それらが積もることで権利者などに悪影響を与えているということ。」

・・・なんでこういう言い方するかね。明らかに不当だ手段で報酬を得ているサイト等は「社会正義に反しているから」違法で、個人利用を目的としている場合は「社会正義に反していないから」合法なんだよね、本来は。こんな言い方するから議論がおかしな方に行くんだよ。問題定義能力とその説明能力がなさ過ぎ。今に始まったことじゃないけど。

あとさ、今回の懇談会とは直接関係ないけど、違法DLによる損害がうん億円とかいう話はそろそろやめた方がいいんじゃないかな?

理由:

  1. 金額の問題じゃない。
  2. 違法DLが完全になくなったとして、その金額がそのまま合法的な購入手段に流れる訳じゃない。
  3. 違法であれ、プロモーション的な効果があることは無視できない。つまりプラスの効果もあると思われる。

から。正規のルート以外でDLする人のほとんどが、「タダだから」DLしている。お金を払ってまで欲しくはないけど、タダなら貰ってやってもいいか、っていう感覚なんじゃないかな?

いい加減、もうちょっと前向きな議論して欲しいな。違法サイトからのDLや、P2P等でのファイル交換での「プロモーション効果」ってどの程度試算されてるんだろう。お互いにプラスになるような結果ならそれをどうやって合法的に行うかに議論の主軸を移す時が来てると思うんだけど。っていうか今からでも遅いぐらいなんだから。

結局、未だにパッケージが数百万枚売れてた時の幻想が忘れられない人達が議論してるからこんな話になっちゃうんだよ。そんな時代はもう二度と来ないよ。既得権益とかそういうレベルじゃないよね、ただの幻想なんだから。

こういう会議とかって毎度思うけど、誰のためにやってるのか全然分からない。誰が得するんだろ?権利者?利用者?消費者?誰も得しないように思えるんだよな。「権利者保護」を掲げたいなら不正DLによるプラス効果も試算・公開した上で、どの程度のマイナスなのかちゃんと説明しないと誰も納得しないよ。

そろそろ目を覚ました方がいい。でないと本当に日本のコンテンツビジネスはダメになるよ。

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Comments (1)

myspaceCD

マイスペースとポニーキャニオンは7月13日、業務提携し、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「MySpace」にてCD音源の販売サービス「myspaceCD」の提供を開始した。

はい。ここまではいいでしょう。ありきたりですが、やりたいことはまあ分かる。問題は、

公開できる楽曲は、音楽著作権管理事業者に登録していない楽曲のみ。

これ。
なぜ管理事業者に「登録していない」楽曲に限る?myspace上で自由に販売したいだけならインタラクティブ配信(録音もさせるから録音権もか)を自己管理にするとかやり方はいくらでもあるのに。ここで販売したいっていうアーティストにちゃんとそのリスクは説明しているのだろうか?販売手数料と基本使用料(なんじゃそりゃ)で75%も取られた上に二次使用、三次使用も全て放棄させらる、というリスクを。
アーティストにとってはすごく高いモチベーションで作る作品のはずで、とても力の入った作品になるはず。その作品が好き勝手に蹂躙される可能性があるっていうことは説明しないといけないよね。
こんな羊の皮をかぶった狼みたいなサービスを善人面で提供できるやつの神経を疑うね。

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着メロを鳴らすと著作権料が必要?

アメリカの話ではありますが、こんな議論があるようです。

米作曲家・作家・出版社協会(ASCAP)は先に連邦裁判所に対し、公の場で着メロを鳴らす行為は興行に当たるとし、携帯電話利用者は着メロを鳴らすたび に著作権法に違反していると申し立てた。モバイルサービス事業者は着メロの販売権を得るために著作権者にロイヤルティーを払っているが、ASCAPは、着 メロの「演奏権」に関してさらにロイヤルティーを払うよう求めている。支払わなければ、携帯電話利用者による著作権侵害に荷担することになるとASCAP は話している。

現状、着メロや着うた等の音楽配信については、「送信可能化権」「送信権」の2種類の権利に基づいて課金されています。これにさらに公衆の面前で鳴らした場合には「演奏権」も徴収すべきではないか、という話です。
これに対して、米市民権団体の電子フロンティア財団(EFF)は

おかしな主張だ。着メロを購入している数百万人の人が、レストランで携帯電話をマナーモードにするのを忘れたら法律を破ったことになるのだろうか。ASCAPの主張する通りなら、窓を開けてカーラジオを流すのも著作権侵害になる

と批判しています。
この批判はもっともですね。例えばカーステレオを大音量で流すとか、iPodで音漏れしている場合なんかにも演奏権が適用されてしまうという無茶苦茶な話になってしまいます。今のところJASRACを始め日本の権利者団体等は特にコメントはしていないようですが(私が見つけられていないだけかも知れませんが)、さすがにこれに倣って「課金します」とはならないんじゃないかと思います。(というよりそこまで馬鹿じゃないと信じたい)
以前のトピックでも書きましたが、権利を守ることは大事だと思います。でも必要以上に権利を主張することは、自分自身の首を締めることになるということに気付かないといけないんじゃないでしょうか?
「作る人あってこその著作物」と同時に「聴く(観る)人あってこその著作物」でもあると思います。それを忘れちゃいけないですよね。

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音楽や動画のアップロード

初めに断っておきますが、私は音楽著作権に少し関わりのある人間です。だから、著作者の権利は守らなければならないものと思っています。作る人あってこその成果物です。
私が疑問に感じているのは、動画や音楽をアップロードする行為は本当に著作者の権利を侵しているのだろうか?ということです。いや、実際に権利を侵害しているケースがあることは確かです。元の映像の上に違う映像とか文字を被せるなんて以ての外だと思います。でも1ファンがみんなに聴いて(観て)欲しくてアップすることは権利を侵害していることにはならないんじゃないかと思う訳です。
なぜならそういうファンはきっとCDを買ってると思うからです。そして、アップする人達の大半がそういう人達なんじゃないかと思えてしまうんです。
一部の心無い人のためにファン同士の交流が阻害されているのかと思うと残念で仕方ないですね。
もっと皆で音楽や映像を楽しめるようにしないといけないですよね。著作者もそれを望んでいるんじゃないでしょうか。

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